ボウショウ 芒硝

ボウショウ(芒硝)の効能・作用|生薬の種類

ボウショウ(芒硝)は天然の鉱物で含水硫酸ナトリウムのことを指し、漢方薬に配合される場合もボウショウ(芒硝)と記載されている場合と硫酸ナトリウムと記載されている場合があります。

 

漢方的なボウショウ(芒硝)の効能には

  • 通便:便意を促し通りを良くする
  • 清熱:体の内側を冷ます作用

といった効能があり、薬理作用として挙げられているのが、

  • 塩類瀉下作用
  • 緩下作用
  • 血液凝固抑制作用

などがあります。

 

主に緩下、消化、利尿薬としての目的として用いられる漢方薬に配合される生薬で、堅くなった便をやわらげる働きで通便をサポートするといった働きがあるとされています。

 

そのため、腹満、腹痛、便秘、高熱、下腹痛などに処方される漢方薬に配合されることが多いです。
ボウショウ(芒硝)が持つ蠕動運動を促す作用が便秘などの症状改善に役立つとされています。

 

ボウショウ(芒硝)のむくみへの作用

便通を促す作用の他に利尿作用を持つことから、体の余分な老廃物を排出するのに働く点がむくみにおすすめされる漢方に配合されているポイントとなっています。

 

ボウショウ(芒硝)の副作用

流産や早産といった影響があるため、妊婦さんは服用をさけることが勧められています。また、過剰摂取をした場合には下痢や腹痛といった症状が表れる可能性があるとされています。

 

ボウショウ(芒硝)に含まれる成分

ボウショウ(芒硝)の成分には

  • 含水ケイ酸マグネシウム
  • 粘土
  • 石灰

などが含まれます。
鉱物ならではの成分構成となっていますね。

 

ボウショウ(芒硝)の味(性味)の特徴

生薬の性味・五気では

  • 寒性:体を冷まし、消炎や鎮静作用
  • 鹹味:軟化させしこりを和らげる作用で腎に作用、苦味:熱をとり固める作用で心に作用

以上に分類されます。

 

ボウショウ(芒硝)の原料

天然鉱物の芒硝を再結晶化されて精製されます。含水硫酸ナトリウムや含水硫酸マグネシウムが現在主に使用されています。
他にも鉄やケイ素、アルミニウムを含みます。

 

この成分が作用にも影響していると言われており、硫酸ナトリウムは水に溶けますが、腸管から吸収がほとんどされないため、腸管に水が溜まる形となり、この状態が腸壁を刺激することで蠕動運動を促し、排便を促すとされています。

 

産地は中国の河北や河南、山東、四川、江蘇省などがあげられます。

 

ボウショウ(芒硝)が使用されている主な漢方薬

  • 大黄牡丹皮湯(ダイオウボタンピトウ)
  • 大承気湯(ダイジョウキトウ)
  • 通導散(ツウドウサン)
  • 桃核承気湯(トウカクジョウキトウ)
  • 防風通聖散(ボウフウツウショウサン)

大承気湯(ダイジョウキトウ)

大承気湯(ダイジョウキトウ)は強い便秘薬としても知られる漢方薬で、含まれている生薬も芒硝(ボウショウ)の他に大黄(ダイオウ)、枳実(キジツ)、厚朴(コウボク)など便通を良くするなど瀉下作用が得られる生薬で構成されています。

 

ただし、排出力が強いため、体力がしっかりとあり、健康な方向けの処方となっています。ただし、こちらは市販薬ではなく、医療用(ツムラやコタローの133番)となります。

 

大黄牡丹皮湯(ダイオウボタンピトウ)

女性の月経トラブルなど血液循環に働きかけるのが特徴で、熱や炎症を緩和しながら便通にも働きかけるのが特徴とされています。
他にもホルモンバランスを整えるといった効能もあります。

 

体力があり、冷えのない人向けで下腹部の張り、便秘を伴った症状に処方される漢方薬の一つです。

 

芒硝(ボウショウ)の他に大黄(ダイオウ)、牡丹皮(ボタンピ)、桃仁(トウニン)、冬瓜子(トウガシ)といった生薬が配合されています。

 

通導散(ツウドウサン)

通導散(ツウドウサン)も血液循環を良くする目的、便通を良くする目的で用いられる漢方薬の一つです。
他にも不安感、イライラをしずめる作用も持ちホルモンバランスに働きかけるというのが特徴とされています。

 

体力があり、ガッチリタイプか肥満体質の人のうち、お腹の張りが強い便秘がちな方に処方される漢方薬とされています。

 

芒硝(ボウショウ)の他に大黄(ダイオウ)、厚朴(コウボク)、枳実(キジツ)、当帰(トウキ)、紅花(コウカ)、蘇木(ソボク)、陳皮(チンピ)、木通(モクツウ)、甘草(カンゾウ)といった生薬が含まれています。

 

桃核承気湯(トウカクジョウキトウ)

イライラを鎮めながら、生理痛や生理に伴う症状による腰痛などに効果を表すとされています。
のぼせ状態で便秘がちな方のうちの月経不順、月経困難症、月経痛の他、産後の精神不安、腰痛、便秘などに用いられるのが特徴です。

 

他にも高血圧による頭痛、めまい、肩こりといった症状にも用いられます。

 

芒硝(ボウショウ)の他に大黄(ダイオウ)、桃仁(トウニン)、桂皮(ケイヒ)、甘草(カンゾウ)といった生薬が含まれています。

 

桃核承気湯(トウカクジョウキトウ)は市販薬としてツムラなどでも販売されています。

 

防風通聖散(ボウフウツウショウサン)

肥満症の解消や便秘、むくみといった症状に用いられる漢方薬の一つです。

 

実証タイプの太鼓腹の人に用いられ、実証の他に、暑がりでのぼせが見られる熱証、水分停滞の湿証の方が含まれます。
防風通聖散(ボウフウツウショウサン)は市販薬でも多く販売されており、肥満症解消や便秘でお悩みの方に加えて、水分の巡りが滞っているむくみ体質の方に用いられる漢方薬の一つです。

 

市販薬ではナイシトール、コッコアポなどがあります。

 

中性脂肪やコレステロール値が気になるといった方に選ばれていることもあり、脂肪を落とす漢方薬として知名度が高い漢方薬と言えます。

 

芒硝(ボウショウ)の他に防風(ボウフウ)、黄ごん(オウゴン)、大黄(ダイオウ)、麻黄(マオウ)、石膏(セッコウ)、白朮(ビャクジュツ)、荊芥(ケイガイ)、連翹(レンギョウ)、桔梗(キキョウ)、山梔子(サンシシ)、芍薬(シャクヤク)、当帰(トウキ)、川きゅう(センキュウ)、薄荷(ハッカ)、滑石(カッセキ)、生姜(ショウキョウ)、甘草(カンゾウ)といった生薬が配合されています。

 

 

生漢煎防風通聖散|公式サイト

 

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