ダイオウ 大黄

ダイオウ(大黄)の効能・作用|生薬の種類

ダイオウ(大黄)は瀉下作用を持つことが知られていて、ダイオウ(大黄)に含まれるセンノシドという成分が腸内細菌の作用でレインアントロンによって分解されることで、大腸を刺激することで、便意を促す蠕動運動を起こし、瀉下作用に繋がるとされています。

 

また、ダイオウ(大黄)は生薬の中では「将軍」と称されることもある、漢方医学の中では重要な生薬の一つとされています。

 

ダイオウ(大黄)の効能には

  • 瀉下:排泄を促す
  • 清熱:体の内部の熱をさます
  • 活血:血の流れを良くする
  • 駆お血(くおけつ):血の巡りを良くする

といった効能があり、

  • 瀉下作用
  • 抗菌作用
  • 腎機能改善作用
  • 肝障害作用
  • 向精神作用
  • 変異原活性抑制作用
  • インターフェロン誘起作用
  • 脂質代謝改善作用

など便秘、熱性疾患、打撲、月経異常といった症状に用いられます。
特に腸内の熱を冷まし瀉下することで、排泄を促す効果が知られています。

 

漢方では主に停滞している病毒を流すという効能があり、胸や腹部の膨満や腹痛、便秘、尿の出が悪いといった時に用いられます。

 

ダイオウ(大黄)のむくみに対しての作用

ダイオウ(大黄)のむくみに対しての作用は体の余分なものを排出するのに関わる瀉下や活血、駆お血の血液の巡りの滞りを良くするのに働く作用が関わっているとされています。

 

巡りの不調はむくみに繋がるため、体の血流をスムーズにするのに働きかけるとされています。

 

ダイオウ(大黄)に含まれる成分

ダイオウ(大黄)に含まれる成分には

  • アントラキノン誘導体(センノサイドA〜F)
  • アロエエモジン
  • レイン
  • クリソファノール
  • フェノール
  • トラクリゾン
  • カテコール

などが含まれています。

 

ダイオウ(大黄)の味(性味)の特徴

味は苦みがあります。
生薬の性味・五気では

  • 寒性:体を冷やし消炎や鎮静といった作用
  • 苦味:熱を取り心に作用する

以上に分類されます。

 

ダイオウ(大黄)の副作用

生薬の副作用として下痢、腹痛、食欲不振などが表れる場合があります。

 

ダイオウ(大黄)の原料となる植物

ダイオウ(大黄)はタデ科のダイオウ属植物の根や根茎を乾燥させたもので、中国や日本にも生息している植物です。

 

原料となる植物の特徴は高さが2〜3mにもなる大型の植物で、多年草草本(2年以上にわたって生存する性質を持つ)に分類されます。
葉は30〜50cmほどの大きな葉をつけ、紫紅色、黄白色の小花を咲かせます。

 

中国以外にも日本でも生育、生息されていて生薬では輸入以外に国産のものも使用されます。

 

ダイオウ(大黄)が使用されている主な漢方薬

  • 応鐘散(オウショウサン)
  • 乙字湯(オツジツトウ)
  • 加味解毒湯(カミゲドクトウ)
  • 葛根紅花湯(カッコンコウカトウ)
  • 響声破笛丸(キョウセイハテキガン)
  • 九味檳榔湯(クミビンロウトウ)
  • 桂枝加芍薬大黄湯(ケイシカシャクヤクダイオウトウ)
  • 五物解毒散(ゴモツゲドクサン)
  • 三黄散(サンオウサン)
  • 三黄瀉心湯(サンオウシャシントウ)
  • 紫根牡蛎湯(シコンボレイトウ)
  • 滋血潤腸湯(ジケツジュンレイトウ)
  • 治打撲一方(ヂダボクイッポウ)
  • 治頭瘡一方(ヂダソウイッポウ)
  • 柴胡加竜骨牡蛎湯(サイコカリュウコツボレイトウ)
  • 潤腸湯(ジュンチョウトウ)
  • 小承気湯(ショウジョウキトウ)
  • 秦ギョウ防風湯(ジンギョウボウフウトウ)
  • 千金鶏鳴散(センキンケイメイサン)
  • 大黄牡丹皮湯(ダイオウボタンピトウ)
  • 大黄甘草湯(ダイオウカンゾウトウ)
  • 大柴胡湯(ダイサイコトウ)
  • 調胃承気湯(チョウイジョウキトウ)
  • 通導散(ツウドウサン)
  • 桃核承気湯(トウカクジョウキトウ)
  • 独活湯(ドッカツトウ)
  • 防風通聖散(ボウフウツウショウサン)
  • 茵チン蒿湯(インチンコウトウ)
  • 鷓鴣菜湯(三味鷓鴣菜湯)(シャコサイトウ)

など、重要な生薬の一つと言われるだけあり、実に多くの漢方薬に含まれています。
その多くが便秘などの悩みに処方される漢方薬でもあります。

 

ダイオウ(大黄)を含む市販薬

上述した漢方薬以外に市販薬で、名称が違う薬も販売されています。

 

タケダ便秘薬「クリア」

ダイオウエキス、カンゾウエキスに加えて、ジオクチルソジウムスルホサクシネート(DSS)をプラスした便秘薬。
夜寝る前に飲んで、翌朝のお通じをスムーズにするのに働きかけるのが特徴

 

タケダ漢方便秘薬

便通を促す大黄にセンノシドが安定的に含まれる良質な品種の一つ信州大黄を採用した便秘薬です。

 

ツムラの漢方便秘薬

ダイオウエキス、カンゾウエキスを配合(1/2量)した便秘薬です。
顆粒で飲みやすく体力に関わらず使用できるのが特徴です。

 

山本漢方「センナ大黄甘草便秘錠」

ダイオウエキス、カンゾウエキスに加えて、弛緩作用によって便意を促す効果を持つ生薬センナをプラスした便秘薬です。
作用成分のセンノシド量は自社従来品の1.5倍となっており、高含有なのが特徴です。

 

ダイオウ(大黄)を使った便秘薬の特徴

大黄(排泄を促す)と甘草(痛みを和らげる)が相性が良いため、この二つを使用した便秘解消を目的とした薬が多いです。
大黄を用いた薬は便秘薬の種類でいう所の瀉下薬に多く、溜まっているものをスッキリと出すというのに向いていると言われており、瀉下薬の中では刺激性下剤(小腸や大腸に刺激を与えて蠕動運動を促すタイプ)に分類されます。

 

また、ダイオウ(大黄)を用いた便秘薬は刺激性下剤の中ではアントラキノン系に分類され、これはアントラキノンという成分が大腸の粘膜を刺激することで便通を促すというのが特徴で、ダイオウ(大黄)やセンナ、アロエといった生薬に含まれるセンノシドのエキスを含むタイプが多いです。

 

 

生漢煎防風通聖散|公式サイト

 

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