ハマボウフウ 浜防風

ハマボウフウ(浜防風)の効能・成分|生薬の種類

ハマボウフウ(浜防風)は解表薬として知られる防風の代用として用いられており、民間では防風ふろと呼ばれるハマボウフウ(浜防風)の根のに出した液を入浴剤として用いられており、湯冷めがしにくいため、寒い時に取り入れられてきた歴史もあります。

 

漢方的なハマボウフウ(浜防風)の効能には

  • 解熱:熱を冷ます作用
  • 鎮痛:痛みを鎮める作用
  • 去痰:痰を取る作用
  • 発汗:汗を促す作用

といった効能があり、薬理作用として挙げられているのが、

  • 解熱作用
  • 鎮痛作用
  • 去痰作用
  • 発汗作用
  • 強壮作用

などがあります。

 

ハマボウフウ(浜防風)は風邪の症状の際に用いられる漢方薬にも含まれる生薬の一つで、古くは民間療法の中で風邪の症状の際に用いられてきた歴史もあります。

 

発熱や頭痛、咳の症状、さらに神経痛、リウマチや肩こり、関節痛といった症状にも用いられる生薬の一つとされています。

 

慢性の咳の症状で痰が少ない時や発熱性の風邪の際の衰弱した時、脱水など乾燥や口の渇きにも用いられます。
軽度の鎮痛作用も持ち合わせています。

 

他に利尿作用や抗ウイルス、抗菌といった作用も持ち合わせているのも特徴となります。

 

ハマボウフウ(浜防風)のむくみへの作用

熱を冷ます働きと発汗を促す作用、利尿作用によって水分調節に働きかけます。

 

ハマボウフウ(浜防風)の副作用

目立った副作用は報告されていないものの、体質によって合う合わないがあるとされています。

 

ハマボウフウ(浜防風)に含まれる成分

カンゾウ(甘草)の成分には

  • クマリン配糖体(インペラトリン、プソラレン、ベルガプテン)
  • オステノール
  • 精油

などが含まれます。

 

 

ハマボウフウ(浜防風)の味(性味)の特徴

生薬の性味・五気では

  • 微寒性:体を冷やす、消炎、鎮静作用
  • 苦味:熱をとる、心に作用

以上に分類されます。

 

ハマボウフウ(浜防風)の原料

ハマボウフウ(浜防風)はセリ科ボウフウ属の多年草の一つで、海辺の砂地などに自生しています。日本各地(北海道、秋田、新潟、千葉、茨城など)でもホーツク海沿岸や台湾の海岸にも分布しています。ただ近年は自生の数が減ってきているというデータもあります。

 

セリ科のハマボウフウの根や茎を乾燥させたもので、元々は江戸時代に中国の防風(ボウフウ)の代用として用いられてきた歴史があります。効能が似ていますが、漢方的には別のものとして捉えられていますが、現在でも防風の代用として清上防風湯(セイジョウボウフウトウ)や防風通聖散(ボウフウツウショウサン)などに用いられています。

 

ハマボウフウの根は地中に深く伸び、長いものでは1mにまで達するサイズとなり、セリ科の中では大型に分類されています。

 

ハマボウフウ(浜防風)が使用されている主な漢方薬

これら3つに本来含まれる生薬の防風の代用として浜防風が配合されることが多いです。

 

十味敗毒湯(ジュウミハイドクトウ)

急性のじんましんや湿疹、膿をもつような皮膚疾患ができた時に用いられる漢方薬です。じゅくじゅくとした患部の状態で肌をふさいでいる余分なものを排出するといった働きと熱を発散させていくのに働きかけるとされています。

 

浜防風(ハマボウフウ)以外では柴胡(サイコ)、桔梗(キキョウ)、川きゅう(センキュウ)、茯苓(ブクリョウ)、連翹(レンギョウ)、桜皮(オウヒ)、独活(ドクカツ)、甘草(カンゾウ)、荊芥(ケイガイ)、生姜(ショウキョウ)といった生薬を含みます。

 

市販薬では

  • クラシエ|十味敗毒湯
  • ツムラ漢方|十味敗毒湯エキス顆粒
  • シンワ|十味敗毒湯
  • 興和|タロウミン
  • JPS|十味敗毒湯

などが販売されています。

 

清上防風湯(セイジョウボウフウトウ)

清上防風湯(セイジョウボウフウトウ)は化膿が見られる首から上の赤にきびに対して用いられる漢方薬です。
顔や頭部の皮膚湿疹の症状にも処方され、赤ら顔でのぼせがある時のにきびや湿疹、皮膚炎、赤鼻といった症状に効果を表すとされています。

 

浜防風(ハマボウフウ)以外では薄荷(ハッカ)、荊芥(ケイガイ)、連翹(レンギョウ)、黄連(オウレン)、黄ごん(オウゴン)、山梔子(サンシシ)、桔梗(キキョウ)、川きゅう(センキュウ)、白シ(ビャクシ)、枳実(キジツ)、甘草(カンゾウ)といった生薬が含まれています。

 

市販薬では

  • ツムラ漢方|清上防風湯エキス顆粒
  • JPS漢方-29|清上防風湯
  • 本草|清上防風湯エキス錠
  • 神農|清上防風湯エキス錠
  • クラシエ|清上防風湯エキス顆粒

などが販売されています。

 

防風通聖散(ボウフウツウショウサン)

便秘気味、肥満症といった症状に処方されるほか、これらによる巡りの滞りに働きかけむくみの症状を緩和するといった効能がある漢方薬です。
市販薬の種類も多く、多くの製薬会社から販売されています。

 

浜防風(ハマボウフウ)の他に黄ごん(オウゴン)、大黄(ダイオウ)、麻黄(マオウ)、石膏(セッコウ)、白朮(ビャクジュツ)、荊芥(ケイガイ)、連翹(レンギョウ)、桔梗(キキョウ)、山梔子(サンシシ)、芍薬(シャクヤク)、当帰(トウキ)、芒硝(ボウショウ)、川きゅう(センキュウ)、薄荷(ハッカ)、滑石(カッセキ)、生姜(ショウキョウ)、甘草(カンゾウ)といった生薬が配合されています。

 

市販薬では

  • ツムラ漢方|防風通聖散エキス顆粒
  • 北日本製薬|防風通聖散エキス錠創至聖
  • 小林製薬|ナイシトールシリーズ
  • サラヤ|防風通聖散エキス錠
  • 和漢箋ロート防風通聖散錠
  • クラシエ|コッコアポシリーズ

などが販売されています。

 

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