カッセキ 滑石

カッセキ(滑石)の効能・作用|生薬の種類

カッセキ(滑石)は天然の粘土鉱物であり、軟滑石です。漢方薬などの医薬品の他に紙や化粧品などの増量剤としても使用されることがあります。
鉱物学ではタルク(化粧品成分などでよく見かける成分ですね。)と呼ばれます。

 

生薬ではケイ酸アルミニウムを主成分とするものを指します。

 

漢方的なカッセキ(滑石)の効能には

  • 利水:尿を促し排出させる作用
  • 通淋:尿が出にくい状態を良くするのに働きかける作用
  • 清熱:体の内側を冷ます作用
  • 止渇:口の渇きを止める作用
  • 消炎:炎症を抑える作用

といった効能があり、薬理作用として挙げられているのが、

  • 利尿作用
  • 消炎作用
  • 抗菌作用
  • 止瀉作用
  • 止渇作用

などがあります。

 

排尿障害(膀胱炎や膀胱結石)などに用いる他、熱射病や日射病、口の渇きを改善するのに用いられます。水分調整の働きがあり、利尿作用や消炎作用が期待できるため、むくみだけでなく、下痢や皮膚潰瘍といった症状にも処方される漢方薬に配合される生薬の一つです。

 

他にもイライラや不安感を感じている時などに用いられる漢方薬にも配合されています。

 

カッセキ(滑石)のむくみへの作用

水分調節の働きによる排尿を促す作用があり、余分な水分の排出をサポートしむくみの症状の緩和に役立つ働きがあるとされています。

 

カッセキ(滑石)の副作用

副作用とされる症状はないものの、人によって服用時にムカつきや食欲不振といったケースがあるようです。

 

カッセキ(滑石)に含まれる成分

カッセキ(滑石)の成分には

  • 含水ケイ酸マグネシウム
  • 粘土
  • 石灰

などが含まれます。
鉱物ならではの成分構成となっていますね。

 

カッセキ(滑石)の味(性味)の特徴

生薬の性味・五気では

  • 寒性:体を冷まし、消炎や鎮静作用
  • 甘味:緊張の緩和、滋養強壮作用で脾に作用する

以上に分類されます。

 

カッセキ(滑石)の原料

カッセキ(滑石)は天然の鉱物で、粘土鉱物、軟滑石に分類されます。主成分には含水ケイ酸アルミニウムが含まれており、白か緑灰色でろうのようにやわらかく、結晶塊で特異臭を持ちますが味はほとんどないのが特徴です。

 

砕くと簡単に微細な粉末になります。粉末にするとざらつきのある質感があり、皮膚に付着しやすいとされています。

 

他にも含水ケイ酸マグネシウムを含む硬滑石もあり、こちらは軟滑石と作用が異なるのが特徴です。

 

産地は中国の華東各地や四川があり、硬滑石は中国の華北、東北が多いです。他にも韓国や日本でも産出されます。

 

カッセキ(滑石)の別名としてタルクの他に、画石(がせき)、液石(えきせき)、脱石(だっせき)、冷石(れいせき)、番石(ばんせき)、共石(きょうせき)といった呼称があります。

 

カッセキ(滑石)が使用されている主な漢方薬

などがあります。

 

カッセキ(滑石)を含む市販薬

カッセキ(滑石)を含む上述した漢方薬は市販薬でも販売されています。

 

猪苓湯(チョレイトウ)

猪苓湯(チョレイトウ)はカッセキ(滑石)の作用にもあるような尿路の熱や腫れといった症状を緩和させ尿の出を促す作用を持つ漢方薬の一つです。
頻尿や残尿感、血尿といった排尿異常の症状におすすめされています。

 

また利尿作用による働きがあるため、むくみの症状にも用いられることがあります。

 

他にも口の渇きやイライラ感、不安感の症状にも用いられます。

 

滑石(カッセキ)の他に猪苓(チョレイ)、沢瀉(タクシャ)、茯苓(ブクリョウ)、阿膠(アキョウ)といった生薬が配合されており、市販薬でもクラシエやツムラの他のメーカーでも市販されています。

 

五淋散(ゴリンサン)

五淋散(ゴリンサン)も猪苓湯(チョレイトウ)と同様に、尿路の熱や腫れといった状態で頻尿や残尿感の症状に用いられる漢方薬です。

 

五淋散(ゴリンサン)という名前以外にボーコレンなども同様の処方となります。これらは排尿痛の症状に効果を表すとされています。

 

滑石(カッセキ)の他に黄ごん(オウゴン)、茯苓(ブクリョウ)、沢瀉(タクシャ)、車前子(シャゼンシ)、芍薬(シャクヤク)、甘草(カンゾウ)、地黄(ジオウ)、当帰(トウキ)、木通(モクツウ)、山梔子(サンシシ)といった生薬が含まれています。

 

防風通聖散(ボウフウツウショウサン)

肥満症、便秘、むくみなどに効果を表す漢方薬です。防風通聖散(ボウフウツウショウサン)は含まれる生薬が多く全部で18種類配合されています。

 

滑石(カッセキ)の他に防風(ボウフウ)、黄ごん(オウゴン)、大黄(ダイオウ)、芒硝(ボウショウ)、麻黄(マオウ)、石膏(セッコウ)、白朮(ビャクジュツ)、荊芥(ケイガイ)、連翹(レンギョウ)、桔梗(キキョウ)、山梔子(サンシシ)、芍薬(シャクヤク)、当帰(トウキ)、川きゅう(センキュウ)、薄荷(ハッカ)、生姜(ショウキョウ)、甘草(カンゾウ)といった生薬が配合されています。

 

これらの生薬の働きで、体の熱を冷まし、発散させるような作用があるのが特徴で、他にも体の水分循環を整え便通にも働きかけるのが特徴です。

 

肥満症、便秘、むくみ以外では尿量減少、のぼせ、肩こりなどにも用いられる漢方薬です。

 

カッセキ(滑石)を含む漢方薬の特徴

猪苓湯や五淋散といった漢方薬に処方されているように、頻尿や排尿時の痛みを伴う症状に用いられる生薬とされています。
尿路の熱や腫れ、尿の出を良くする目的でも用いられるのが特徴です。

 

また熱を冷ますといった作用を持つ漢方薬に配合されることも多く、寒性の生薬の特徴とも言える使用方法となっています。

 

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