サンシシ 山梔子

サンシシ(山梔子)の効能・作用|生薬の種類

サンシシ(山梔子)は主に不眠や胃炎、神経症に用いられる黄連解毒湯、黄疸などの炎症を抑える竜胆瀉肝湯といった漢方薬に配合される生薬です。

 

漢方的なサンシシ(山梔子)の効能には

  • 消炎:炎症を抑える作用
  • 解熱:熱を冷ます作用
  • 鎮痛:痛みを鎮める作用
  • 止血:出血を止める作用
  • 利胆:胆嚢の働きを良くする

といった効能があり、薬理作用として挙げられているのが、

  • 解熱作用
  • 黄疸消退作用
  • 止血作用
  • 抗菌・抗真菌作用
  • 鎮静作用
  • 降圧作用
  • 胃腸障害抑制作用
  • 肝障害予防作用
  • 血圧降下作用

などがあります。

 

熱をさまし、口の渇きや目の充血、咽頭痛、吐血、尿血といった症状などに用いられることが多い生薬とされています。
また、温熱による黄疸、熱傷の感染、炎症や打撲といった症状に用いられることが多いです。

 

そのため、熱症状やのぼせ、イライラ感、不眠といった時にもおすすめされています。

 

サンシシ(山梔子)で煎れたお茶は消炎や整腸作用、利尿といった効能があると言われています。
クチナシに含まれるクロセチンは眼精疲労にも効果的な成分としても知られていますね。

 

サンシシ(山梔子)のむくみへの作用

サンシシ(山梔子)に含まれるクロセチンは血流を改善する効果がある抗酸化成分でもあり、血流が良くない状態を緩和することで、むくみにくい状態を作るのに役立つ点があるとされています。

 

サンシシ(山梔子)の副作用

熱症状を取る生薬に分類されるため、悪寒などの症状には向かないとあります。
他に腹痛、下痢、便秘、腹部膨満感、嘔気・嘔吐等が表れる可能性があるとされています。

 

サンシシ(山梔子)に含まれる成分

サンシシ(山梔子)の成分には

  • イリドイド配糖体
  • カロテノイド(クロセチン)
  • ゲニポシド
  • 黄色色素
  • フラボノイド
  • 脂肪油

などが含まれています。
ゲニポシドには高血圧や高脂血症、高コレステロールの軽減やストレス緩和といった生活習慣病に含まれる症状の予防にも役立つと言われています。

 

カロテノイドの一種クロセチンは1kgのクチナシの実から5gほどしか摂れない貴重な成分としても知られています。

 

サンシシ(山梔子)の味(性味)の特徴

生薬の性味・五気では

  • 寒性:体を冷まし、消炎や鎮静作用
  • 苦味:熱を取り固め、心に作用する

以上に分類されます。

 

生薬の中では苦みが強い部類に含まれます。

 

サンシシ(山梔子)の原料

サンシシ(山梔子)はアカネ科のクチナシの果実を完熟させた後に乾燥させたものです。クチナシは古くから黄色染料としても使用されてきた歴史があり、食品の着色料としても使用されています。他にもスパイスとしても使用されており、消炎や鎮静の薬としても用いられてきました。

 

また、果実の形状が丸いものを山梔子、長いものを水梔子とされていて、コワチナシの果実を用いられることもあります。

 

野生でも森林などに自生しています(日本では海岸近くの野山など)が、園芸用として栽培されていることが多いです。クチナシの由来には完熟しても口が割れないために口無しと呼ばれるようになったという説があります。

 

サンシシ(山梔子)が使用されている主な漢方薬

  • 黄連解毒湯(オウレンゲドクトウ)
  • 温清飲(ウンセイイン)
  • 加減涼隔散(カゲンリョウカクサン)
  • 加味解毒湯(カミゲドクトウ)
  • 加味帰脾湯(カミキヒトウ)
  • 加味逍遙散(カミショウヨウサン)
  • 葛根紅花湯(カッコンコウカトウ)
  • 荊芥連翹湯(ケイガイレンギョウトウ)
  • 五淋散(ゴリンサン)
  • 滋腎明目湯(ジジンメイモクトウ)
  • 柴胡清肝湯(サイコセイカントウ)
  • 辛夷清肺湯(シンイセイハイトウ)
  • 清上防風湯(セイジョウボウフウトウ)
  • 清肺湯(セイハイトウ)
  • 洗肝明目湯(センカンメイモクトウ)
  • 防風通聖散(ボウフウツウショウサン)
  • 竜胆瀉肝湯(リュウタンシャカントウ)
  • 梔子柏皮湯(シシハクヒトウ)
  • 梔子シ湯(シシシトウ)
  • 茵チン蒿湯(インチンコウトウ)

 

サンシシ(山梔子)を含む市販薬

サンシシ(山梔子)を含む上述した漢方薬は市販薬でも販売されていて、名称が違う薬も販売されています。

 

茵?蒿湯(インチンコウトウ)

茵チン蒿湯(インチンコウトウ)は口の渇きがあり、尿量が少ない、便秘する方でじんましんや口内炎、皮膚のかゆみなどの症状を緩和させる目的で持ちられる漢方薬です。

 

サンシシ(山梔子)の他にインチン(茵チン)、ダイオウ(大黄)が含まれる漢方薬です。

 

黄連解毒湯(オウレンゲドクトウ)

ツムラやクラシエなどでも市販されている黄連解毒湯(オウレンゲドクトウ)です。
二日酔いでムカムカする胃炎の症状や神経の高ぶりによる不眠、かゆみを感じる皮膚炎などにおすすめされています。

 

のぼせ気味で顔色赤く、イライラして落ち着かないといった時の諸症状に用いられる漢方薬の一つです。

 

サンシシ(山梔子)の他にオウゴン(黄ごん)、オウレン(黄連)、オウバク(黄柏)といった生薬が含まれています。

 

荊芥連翹湯(ケイガイレンギョウトウ)

荊芥連翹湯(ケイガイレンギョウトウ)は慢性的に鼻づまりや目のかゆみ、充血がある時などに用いられる漢方薬です。
余分な熱を冷まして追い出し、鼻の通りを良くするといった働きがあり、首から上の炎症に効果的だとされています。

 

サンシシ(山梔子)の他にケイガイ(荊芥)、レンギョウ(連翹)、トウキ(当帰)、シャクヤク(芍薬)、センキュウ(川きゅう)、ジオウ(地黄)、オウレン(黄連)、オウゴン(黄ごん)、オウバク(黄柏)、ボウフウ(防風)、キジツ(枳実)、カンゾウ(甘草)、ハッカ(薄荷)、サイコ(柴胡)、キキョウ(桔梗)、ビャクシ白?)などの生薬を含みます。

 

サンシシ(山梔子)を含む漢方薬の特徴

サンシシ(山梔子)は体を冷まし熱を取るという特徴があるため、炎症、熱といった症状、のぼせや気持ちの高ぶりによるイライラや不眠といった症状を緩和させるというのを目的とした漢方薬に含まれている傾向にあるようです。

 

 

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